王手ビーム!将棋マンです。
さて今回は久しぶりに将棋ネタで、将棋の勉強法について書きます。←将棋マンなんだから将棋ネタ書かんかい!ってつっこまれそう(笑)
将棋の3大勉強法は古くから(対局・棋譜並べ・詰将棋)と言われていますが、棋譜並べは基本が出来ていないうちにやっても意味がないですし、対局もテーマを持って臨まないと効果が薄いです。詰将棋は棋力関係なしに効果的な練習方法です。
僕が運営している『エデュ将棋教室』では将棋が強くなるための標語として「戦法・囲い100、手筋200、詰将棋1万、強い子」と謳っています。理由は上達するためには良い形を知ることなので、戦法・囲い、手筋を知ること、そして将棋の基本である詰将棋を数多く解くことであるからです。
達人になる方法
何かの達人になるためには大きく2つのポイントがあります。
それは「守破離」と「1万時間の法則」です。
「守破離」とは、古典芸能の世界で用いられる指導法ですが、守=基本ルールや型通りに運ぶこと、破=基本を応用してよりうまくできる方法を見つけること、離=さらに発展させオリジナルのメソッドを確立することです。
「1万時間の法則」とは、物事を始めてからトップクラスの習熟領域に達するために必要とされる時間で、1日3時間で9年弱かかります。
藤井聡太の強さのひみつ
これを見事に体現したのが、藤井聡太さんです。
5歳で将棋を覚え、14歳でプロデビューしたので、ちょうど9年です。
そしてやはり、「守破離」の守=将棋の基本である詰将棋を解きまくったようで、それは今の詰将棋選手権の連覇や、AIのごとくミスのない最短の寄せに現れており、中終盤にみせる”神の手”と呼ばれるAIをも超越する一手を指せるのはまさに離れ業で「守破離」の離ですね。
この事例から学べることは、1日3時間の基礎練習を9年継続すれば良いということですが、これはよほどの物好きでないと出来ない所業です。裏を返せばそれほど好きなら地味な基礎練習も苦にならないし、むしろ時間も忘れて楽しめるのでしょう。
もっとも難しいのは、これほど熱中できるものに出会えるかということです。
僕は職業柄、多くの子どもに接していますが、無理に将棋の勉強を押し付けることはせず、その子が生まれ持つ才能が無理なく素直に伸びていって欲しいと願って接しています。
そんなことを言いながらも、最後はプロ棋士を夢見るあなたに将棋の本をおすすめして締めくくりたいと思います(笑)
詰将棋
戦法・囲い
手筋
番外編ですが、このゲームソフトやったら将棋教室に通わなくてもよいくらいです(泣)